月白の世界

去年に引き続いて高見山の霧氷を見に行ってきました。

訪れたのは１月１６日。去年は７日でした。

去年はタイヤチェーンを付けないと走行できませんでしたが、今年はほとんど雪がありませんでした。

登山道も中腹より上の木に多少雪がうっすらかかっているだけで、

来るのが早かったかな？と思いましたが、見上げると山頂付近は視界がありません。息を切らせてやっと山頂に着いたと思ったら、なんと山頂だけ吹雪いてました。

しかし山頂から北の風上方向ではかなり積雪がありました。

南側からの登山でしたので、ちょうど山が雪雲を堰き止めていた感じでしょうか。

視界がせいぜい数十メートルしか無いため、空はもちろん、遠くに見えるはずの山々も見えません。

しかしこれはこれで、まるで水中のような幻想的な雰囲気となりました。

月の光のような薄くて淡い青色のことを『月白』といいますが、まさにそんな雰囲気です。

ホワイトバランスの設定によって、白を白として表現することももちろんできますが、空気の冷たさや非現実・非日常的な風景が演出できました。