秋の暮 [アキノクレ ]
“春はあけぼの”と書いた清少納言が“秋は夕暮”と讃えています。 「夕日が射して山の端に沈もうとしている頃、夕焼けを背景にした烏がねぐらに帰ろうとして三羽四羽、あるいは二羽が思い思いに連れだって急ぐのも感慨深い。まして雁などが列になって小さく見えたりするのは興趣がそそられる」と書いていますが、人生をこの季節に重ねて思うひととき、多くの人が詩人になるようです。
この道や行く人なしに秋の暮 芭蕉
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photo by Kinji Fujii