暮らしの歳時記 2月(如月)
沢庵漬け [ タクアンヅケ ]
 冬、農家の庭先では大根干しの風景が見られます。10日間ほど寒風に干して、塩や糠で漬け込み、重石を乗せておきます。沢庵漬けの名前の由来は臨済宗の沢庵和尚が考案したからとも貯蔵する“たくわえ漬け”からともいわれます。京都では千枚漬けが冬の風物詩として知られています。
「沢庵や家の掟の塩加減」 高浜虚子
  かつて漬け物は大切な保存食で各家ごとの味がありました。代々伝わる家の味を“掟”と表現するところに大げさながら実感とおかしみを感じます。
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photo by Kinji Fujii