暮らしの歳時記 5月(皐月)
最新号へ次の号へ前の号へ
初夏のショール
  風が薫り、風が光る5月。道端の雑草でさえ新緑が美しい季節です。大地のどこにそんな力があったのだろうかと思うほど、木々の若葉は輝き、花が咲きます。つい2ヶ月前までの枯れた風景が嘘のようです。散歩していると花に誘われてつい遠回り。街路樹の花水木や躑躅、庭先にはパンジー、チューリップ、都忘れなど住む人の心は通りにまで溢れるのですね。
Gallery & Cafe 岡村さんの
ショールを3種類を各1名の方に
プレゼントします。
詳しくはプレゼントコーナーへ
  5月の風は爽やかで太陽を思う存分浴びて過ごしたいのですが、この時期の紫外線は案外強く、皮膚へのダメージにつながるとか。ちょっとそこまで、と思わずに帽子や日傘を用意してという注意書きも良く目にします。こんな時に重宝するのが薄手のショールです。特にシルクは紫外線を防ぐ効果が高いといわれます。ゆるやかな襟ぐりの衣類を着る時もショール一枚があれば、ずいぶん違うものです。
  先日訪れたギャラリーで見つけたショールは、車を運転する時の日よけに思いがけない威力を発揮してくれることになりました。運転席からの日差しが強く、頬、耳から首筋まで火照ってきそうだったのです。そこでショールを頭から被り、首に巻いてみたのですがとっても快適。
Gallery & Cafe 岡村
奈良市法蓮町736-5
TEL 0742-20-4950
昔の映画に出てくるクラシックな雰囲気もいいし、帽子と違って髪に形が残ることもありません。一番気になる首筋は二重に巻いているからしっかり保護できるし。
"春ショール"という季語がありましたが、あれはあくまでも冷え対策でした。初夏のショールは夏の帽子と同じ感覚で、暑さ除けです。
  素材はやはり絹か絹と綿の組み合わせでしょうね。絹という繊維は本当に不思議で寒ければ保温、暑ければ涼しく、しかもUVカット。遥か西域から砂漠を越え、海を渡って伝えられた布だけのことはあります。
  そのカフェ&ギャラリーは画家の岡村幸右衛門さんにゆかりがあります。岡村さんは朝日新聞奈良県版に「絵かきのそぞろ歩き」という画文を連載し、評判となった方です。スペインを愛し、奈良を愛した岡村さんは2003年、七夕の日に素敵な絵と思い出を残して旅立たれました。生きる力を与えるような明るい絵を多くの人にも見て欲しいからと奥様が開いたギャラリーです。岡村さんの絵もここで出合うことができます。アンダルシアで愛されるという特製の紅茶もいただくことができます。そして、こんな素敵なショールにも。
  そうそう、このショールは小さく畳めるのでバッグの中にも納まりが良く、クーラー対策にも役立ってくれるようですよ。

岡村幸右衛門「絵かきのそぞろ歩き」
柏餅:カシワモチ
牡丹:ボタン
薄暑:ハクショ
粽:チマキ
新茶:シンチャ
写真をクリックすると記事をご覧頂けます。
メールにもちょっと時候のあいさつ
5月のことを皐月(さつき)って言うでしょ。これは早苗月からの言葉なんだって。知りませんでした。もう田植えの季節なのね。
早朝散歩、気持ちのいいものです。鳥の鳴き声で名前が分かるようになりたいなあ。そういえば10日から16日まで愛鳥週間だって。
5月9日は母の日。子供たちが幼稚園の時に描いてくれた私の絵、今も大事にとっています。今年は出して飾ってみようかしら。
紅葉で有名なお寺へ行ったら、楓の新緑のきれいなこと。体も心も爽やかな緑に染まってしまうほど。楓って紅葉もだけど新緑も本当にきれいなんですね。
今年はガーデニングに、と言っていた人、早くも雑草引きでいやになったとか。三日見ぬ間の桜と言いますが、三日見ぬ間の雑草かもね。
大きな鯉のぼりを揚げて、喜んでいるのは子供と夫だけと友人が話していました。雨が降ると大急ぎで入れなければならないし、出かけていてすっかり濡れた鯉のぼりは重くて、となかなか大変みたい。今年は窓から小さいのを出すんだって。
吉野へと向かう途中、大きな鯉のぼりが広い庭で悠々と泳いでいました。一昔前の日本の風景といった感じが今の残っているのですね。
「4月は桜を追いかけて回りましたが、5月は薔薇。花巡りに忙しくて、家の庭には雑草が目立ってきました。」
「正暦寺に行きました。紅葉の名所と思っていましたが、楓の新緑の美しいこと、秋にも勝りますよ。」
Copyright© Kansai Creative.inc All Rights Reserved.