12月17日 23:00〜
若宮様は、翌日午前0時までに再び若宮神社に戻らねばならない
若宮神をお旅所の行宮(あんぐう)より本殿へと深夜お遷しする行事であり、古来より神秘とされています。還幸の儀は遷幸の儀と同様に古来から神秘とされ、浄闇の中で執り行われることとなっていて、参道は全ての明かりを消し、暗闇の中行われます。参列する者も写真はもちろん、懐中電灯も灯してはいけません。若宮様は二日間に渡って本殿を留守にできないため、日が変わる前、午後11時頃より行われます。榊の枝で若宮様を十重二十重にお囲みして、お遷しするという他に例を見ないものです。全員が口々に間断なく「ヲー、ヲー」という警蹕(みさき)の声を発し、楽人たちが道楽(みちがく)の還城楽(けんじょうらく)を奏でお供をします。遷幸の儀に奏でられる慶雲楽(きょううんらく)よりもテンポがやや早く、軽やかなものとなります。最後には御巫(みかんこ)による神楽が奉納され、春日若宮おん祭が終わります。